放射線技術科
骨密度装置
骨粗鬆症性の骨折には胸椎・腰椎の椎体骨折、大腿骨近位部骨折(太もも付け根付近の骨折)、橈骨遠位端骨折(手首の骨折)などがあり、その多くは転倒を契機に起こるとされています。骨折はその後の生活の質に大きな影響を与え、寝たきりになることもあります。そうならないためには骨粗鬆症を早期に発見し、治療することが重要です。まずは骨の健康診断として骨密度検査を受けましょう。
骨密度測定装置の特徴
- DXA法による測定をしています。
腰椎と大腿骨の2部位で測定するDXA法が、最も正確で信頼性の高い骨密度測定法とされており、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」においても推奨されています。
*DXA法:dual-energy X-ray absorptiometry
2種類のエネルギーのX線を測定する部位にあてることにより、骨成分を他の組織と区別して測定する方法 - 腰椎測定約40秒、大腿骨測定20秒という短時間で測定することができます。
着替えなどの検査の準備を含めても検査時間は全部で5分~10分程度です。 - 治療効果や経過観察においては、前回の結果と組み合わせてわかりやすく比較することができます。
こんな方におすすめ(骨粗鬆症の疑いがある人・なりやすい人)
- 65歳以上の女性、または危険因子(喫煙、飲酒、骨折の家族歴)を有する65歳未満の閉経後女性。
- 70歳以上の男性、または危険因子を有する50歳以上70歳未満の男性。
- これまでに転倒などの軽い衝撃により骨折を起こしたことのある方。
- 骨粗鬆症をきたす病気(関節リウマチなど)にかかっている方やそれを引き起こすステロイド剤を投与されている方。
- 低体重の方。
- 若い頃よりも身長が2㎝以上縮んだ方。
- 45歳よりも前に閉経した方。
骨密度検査を受ける方
- 骨粗鬆症外来を受診(毎週月曜9:00~11:00 予約制)。
- お住まいの自治体の骨粗鬆症検診を利用する。 (対象は40歳~70歳(5歳刻み)の女性)
- 健康診断、人間ドックのオプションで申し込む。